1973~1980 Quintessence

Quintessence 欲求不満になっちゃう日本盤を聴く

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LP:SMJ-6165(FANTASY)[JPN]
好み ★★★★★

Recorded at Fantasy Studios,Berkeley ;May.1976

Bill Evans,piano
Harold Land,tener sax
Kenny Burrell,guitar
Ray Brown,bass
Philly Joe Jones,drums
Rerecording engineer:Phil Kaffel
Mastering,David Turner
Produced by Helen Keane

SIDE1
1.Sweet Dulcinea
2.Martina
3.Second Time Around

SIDE2
1.A Child is Born
2.Bass Face

いつものように日本盤。
1977年 SMJ-6165 ビクター音楽産業
1982年 VIJ-4017 ビクター音楽産業

久しぶりにエヴァンスがクインテットに挑戦。
以前、RIVERSIDEに『Interplay』という傑作を残しましたが、今回はどうだ?


「Sweet Dulcinea」ワルツでリリカルにスタート。ベース、ドラムのリズム隊がしっかりしているので曲に安定感がある。テナーに癖がないので逆にピアノが目立つ。
「Martina」ミッシェル・ルグランの曲。なーんか緊張感がない演奏なんですけど。フィリー・ジョーのドラムもイマジネーションが無くて凡庸。これ、ギターが違うと思うんです。ホールおじさんだったら・・・ピアノはエヴァンスらしい。一定のレベルは維持。
「Second Time Around」ピアノ・トリオ演奏。これは楽しい! レイ・ブラウンもフィリー・ジョーも演奏に張りがある。あれ?フェードアウトして終わっちゃった。
「A Child is Born」ミディアム・テンポのしっとり系。ベースが淡々とコードを繰り返す。ドラムはブラシですが殆ど聴こえない。ピアノは時々輝きを見せるけど、どうなんでしょう。テナーとギターによるユニゾンの場面では、エヴァンスは演奏を止めちゃうし。
「Bass Face」ファンキーな曲。エヴァンスにしては珍しい。ただこのメンバーにはマッチしているかも。エヴァンス色希薄。

これがエヴァンスが作りたかった作品なのか。トリオ、デュオ、ソロと続いていたので、ファンタジーが次はクインテットでと強い要求を出したのか。
もっとエヴァンスのエゴイスティックな演奏を聴きたい。

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