1973~1980 Re:Person I Knew

Re:Person I Knew 何かと『Since We Met』と比較してしまう日本盤

投稿日:2019年2月13日 更新日:

リ・パーソン・アイ・ニュー
LP:VIJ-6366 (FANTSY)[JPN]
好み ★★★★★

Recorded at the Village Vanguard,New.York.City,;1.11 and 12.1974

Bill Evans,piano
Eddie Gomez,bass
Marty Morell,drums
Rerecording andremix engineer:Michael De Lugg
Remix and Editing Nvya Lark
Special Editing Phil Kaffel
Mastering George Horn
Produced by Helen Keane and Orrin Keepnews

SIDE1
1.Re:Person I Knew
2.Sugar Plum
3.Alfie
4.T.T.T.

SIDE2
1.Excerpt From Dolphin Dance/Very Early
2.34 Skidoo
3.Emily
4.Are You All The Things

『Since We Met』と同日収録の兄弟盤。The Village Vanguardにおける実況録音盤です。
エヴァンス没後の1981年に発売されました。

日本盤はビクター音楽産業 VIJ-8366のみ。

「Re:Person I Knew」針を落とすとブーンとハウリングを拾っているのが気になります。っで演奏が始まると、なんとモノラルでした。
『Since We Met』と随分違うなぁ。ピアノとベースが重なってちょいとブーミー。
モノラル針に変えて聴き直し。あぁだいぶ分離が良くなりました。ベースがオン。低音がおなかに響きます。
演奏には気持ちが入っています。エヴァンス繊細かつ力強い。
「Sugar Plum」この曲も後期エヴァンス・トリオではよく演奏されました。初演はコロムビア盤『The Bill Evans Album』ここではエヴァンス軽やかに歌い上げます。
「Alfie」これもメロディが美しいバラード。惜しいのはゴメスとエヴァンスのコンビネーションが若干乱れる。
「T.T.T.」エヴァンス作曲の難解な曲。スピードを上げて迫力満点。モレルのドラムが目の前で展開。スネアの音が痛い。モノラルらしい音の封じ込め方。
「Excerpt From Dolphin Dance/Very Early」おしゃべりをマイクが拾う。RiversideのVanguardみたい。ゴメスが饒舌に唄う。
「34 Skidoo」最終幕でのこの曲の演奏を知っているものとして、ここまで丁寧に演奏してくれていることに感激。
「Emily」これも生涯の愛奏曲。歌心溢れるワルツ。
「Are You All The Things」最後はエヴァンス・オリジナル。アップテンポの迫力ある曲。ゴメスの弦弾きに好き嫌いが分かれそう。

なるほど、没テイクにするにはもったいない演奏ばかり。
マイクをセットしてアルバム化を前提としたライブなので、プライベート盤で聴く各地のホールやライブ会場の演奏とは、違う。
でも、作品としてブラッシュアップされた『Since We Met』に比べるとちょっと格が落ちるな。嫌いではないけど。

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