1973~1980 I Will Say Goodbye

I Will Say Goodbye FANTASY最終作のピアノ・トリオを日本盤で聴く

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LP:VIJ-6328(FANTASY)[JPN]
好み ★★★★★★★

Recorded at Fantasy Studios,Berkeley,California;May 11,12,and13,1977

Bill Evans,piano
Eddie Gomez,bass
Eliot Zigmund,drums
Rerecording engineer:Bruce Walford
Mastering engineer;David Turner
Produced by Helen Keane

SIDE1
1.I Will Say Goodbye
2.Dolphin Dance
3.Seascape
4.Peau Duece

SIDE2
1.I Will Say Goodbye(Take2)
2.The Opener
3.Quiet Light
4.A House Is Not a Home

Fantasy Records最終作。遂にピアノ・トリオ盤です。正規盤ではなんとFantasy移籍第一弾『Since We Met』以来。

Fantasy作品の分類してみよう。
①ピアノ・トリオ
  『Since We Met』
  『I Will Say Goodbye』
  没後1981年発売『Re:Person I Knew』
  没後1989年発売『Paris Concert』
  没後1991年発売『Blue in Green』
➁デュエット(ベース)
  『Intuition』
  『Montreux Ⅲ』
➂デュエット(ヴォーカル)
  『The Tony Bennett - Bill Evans Album』
➃ピアノ・ソロ
  『Alone(Again)』
➄クインテット
  『Quintessence』
  『Crosscurrents』
Fantasyでは”ピアノ・トリオは売れない”と感じていたのでしょうか。
世間のイメージ「ビル・エヴァンス=ピアノ・トリオ」とは全く違っていたのでした。

では日本国内盤で聴いてみよう。
1980年 VIJ-6328 ビクター音楽産業
国内盤は1種類のみでした。

「I Will Say Goodbye」ミシェル・ルグラン(Michel Legrand)が1967年頃EPで発表した曲。この憂いを含んだ”影”がエヴァンスにマッチする。原題は「Je vivrai sans toi 」
「Dolphin Dance」ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)作曲。スピードを上げてエヴァンスが引っ張り、ゴメスが饒舌に語る。ここだけの話ですけど、この曲は音程の揺れが気になります。日本に送られたマスターテープに問題あり?
「Seascape」ジョニー・マンデル(Johnny mandel)の曲。1曲目と同タイプ。和音を研究しています。テンポは自由に伸び縮み。「You Must Believe In Spring」にも通じる曲調。
「Peau Duece」スティーブ・スワロウ(Steve Swallow)作曲。多少テンポは上がるけど基調はリリカル。この曲も多少テープの揺れが気になる。
「I Will Say Goodbye(Take2)」B面もこの曲でスタート。”作品”として構成にこだわっています。グッとテンポを落として情感たっぷり。
「The Opener」エヴァンス作曲。一転、アップテンポで軽快に唄う。ゴメスのソロも跳ねる。
「Quiet Light」アール・ジンダース(Earl Zindars)作曲。エヴァンスはジンダースとも相性が良い。
「A House Is Not a Home」バート・バカラックのヒット曲。エヴァンスが演奏すれば、甘ったるいラウンジ音楽にはならない。何故だろう。音楽に”伝えたい何か”を載せるから?

このトリオは彩りも鮮やか。創造性が溢れ、メロディもハーモニーも、リズムでさえも調和のうえに制御される。

本作と次作は、エヴァンス全作品のなかでも10本の指に入る傑作!

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