1943~1964 Easy To Love

Easy to Love LPとは内容が違うCD、どちらが好み?

投稿日:2020年9月23日 更新日:


CD:VIJ-6365(RIVERSIDE)[JPN]
好み ★★★★★★★★★★

Recorded at New York
Sep.27.1956
Dec.15.1958
Apr.10.1962

BILL EVANS,piano
TEDDY KOTICK,bass
PAUL MOTIAN,drums

Produced by ORRIN KEEPNEWS
Recording Engineer,JACK HIGGINS,RAY FAWLER
Remastering Engineer,Gary Hobish

1.I've Got It Bad (And That Ain't Good)
2.Waltz For Debby
3.My Romance
4.Peace Piece
5.Lucky To Be Me
6.Some Other Time
7.Epilogue
8.Danny Boy
9.Like Someone In Love
10.In Your Own Sweet Way
11.Easy To Love

CDは全てピアノ・ソロの曲を揃えています。
1~3は「New Jazz Conseption」1956年9月の録音。すべてモノラル。「Waltz For Debby」初演ですが、全体に硬い。言い換えると、初々しいです。
4曲目から急に音場が広がります。ステレオ録音。いきなり「Peace Piece」です。ライブでは絶対再現できない心の鏡。これをアルバムに加えるプロデューサーの力量は素晴らしい。4~7「Everybody Digs Bill Evans」1958年12月録音。6曲目「Some Other Time」のみモノラル。左手は「Peace Piece」と同じなのに表情が明らかに違う。明るい。

そして、8~11は今回の本編。ラファロ没後の1962年4月録音。最初が「Danny Boy」です。一気に温度が上がります。暖かい。この温もりは何なのでしょう。ここからの4曲には、音の余韻に演奏者の心の在り様が載る。音を通じて演奏者の思いを受け止める楽しさがあります。この4曲は何万回も聴いてきましたが、飽きません。特に「Danny Boy」。こちらの感性にガッチリ一致してしまって、もう抜け出せません。

ところでLPとCDでは収録曲が違います。
LPは全6曲でした
Side1
1.No Cover,No Minimum
2.Some Other Time
3.Easy To Love
Side2
1.Danny Boy
2.Like Someone In Love
3.In Your Own Sweet Way
1曲目はトリオでしたが、以降はピアノ・ソロ。
聴きたいのは最後の4曲ですが、CDはそこにたどり着くまでに様々な色合いのピアノ・ソロを聴かなくてはならないので、『作品』としてのまとまりの良さはLP盤!
特にSide2の冒頭に「Danny Boy」を置いたのは正解。

LPとCD、どちらが好きかと聞かれれば、断然LP!

 

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