1965~1972 Bill Evans Trio Live

BILL EVANS TRIO ”LIVE” 米国盤でジャケットの謎を解く

投稿日:2018年12月10日 更新日:

ラウンド・ミッドナイト
LP:20MJ-0057(VERVE)[JPN]
好み ★★★★★

Recorded at California;1964

BILL EVANS,piano
CHUCK ISRAELS,base
LARRY BUNKER,drums

Produced by CREED TAYLOR
Recording Engineer,WALLY HEIDER
Remix Engineer,Ed Outwater

Side1
1.Nardis
2.Someday My Prince Will Come
3.Stella By Starlight
4.How My Heart Sings

Side2
1.'Round Midnight
2.What Kind Of Fool Am I?
3.The Boy Next Door
4.How Deep Is The Ocean(How High Is The Sky)

1971年発売の米国オリジナル盤。
収録は1964年でしたが、エヴァンスが納得せずお蔵入り。
1971年にやっと発売になったのでした。

ジャケット裏面
Manufactured by MGM Record Corporation,7165 Sunset Boulefvard,Hollywood,California 90046

でもレコード・レーベルのリム(外周)
MGM RECORDS-ADMISION OF METORO-GOLDWYN-MAYER,INC-Made in U.S.A.
"SUNSET"の表記ではありませんでした。

"SUNSET"盤は1972年以降。
よって、1971年発売当時のレコード・レーベルは以前と同じ「-Made in U.S.A.」なのかもしれません。

RUN-OFFの刻印
Side1 V6 8803 MGS2704
Side2 V6 8803 MGS2705

ところで、米国盤にはバリエーションがあるんです。
これ。

リム(外周)の表示は同じ。
DGも70cmで同じ。
でも、
レーベルの左側、プロデューサー達のクレジットが違うんです。判りますか?

RUN-OFFの刻印も微妙に違う。
Side1 V6 8803 MGS2704-1
Side2 V6 8803 MGS2705-1 Re.1

詳しいことは判りませんが、1972年以降レーベルのリム表示が変更になっているので、
この2種類のリム表示が同じということから、両者ともに1971年製造。
但し、レーベル印刷所、ラッカー盤が違う。
東海岸販売、西海岸販売、の違いかも知れません。

Discogsによれば、この作品のMONO盤は存在しません。
また、イタリア盤はデフジャケ(ジャケット・デザインが異なる)のようです。

ところで、
同じように愛奏曲を並べた作品に『Trio 65』がありますが、
『Trio 65』はイマジネーション豊かで”作品化”を十分意識してスタジオ収録。。

一方、ほぼ同時期に収録された『Live』は、馴れた演奏で随所に装飾をちりばめて水準以上なのですが、
エヴァンス者からすると、曲想に 翳り が少ないんです。
妙に 明るい。
精神的に安定してるからなのか、ホール演奏で観客の反応も良く過度な緊張がなかったからなのか。

当初、エヴァンスがこの演奏を気に入らずお蔵入りにした気持ちも、なんとなく判ります。
もっと”凄い”演奏ができるのに。
凄い演奏を作品として残したい。

その思いが、2年後の1966年の実況録音盤『Bill Evans at Town Hall』に結実したのだとしたら・・・
1964年から1966年の間、エヴァンスはライブ作品を発表していません。
『Town Hall』は練りに練って満を持しての作品、だったのかも知れません。

そう考えると、『Live』と『Town Hall』の相似ジャケットは、
エヴァンスもしくはクリード・テイラーの究極のジョーク、なのかも。

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