1973~1980 Quintessence

Quintessence 赤茶色レーベルの米国盤で聴く

投稿日:2019年3月23日 更新日:


LP:F-9529(FANTASY)[USA]
好み ★★★★★★★

Recorded at Fantasy Studios,Berkeley ;May.1976

Bill Evans,piano
Harold Land,tener sax
Kenny Burrell,guitar
Ray Brown,bass
Philly Joe Jones,drums
Rerecording engineer:Phil Kaffel
Mastering,David Turner
Produced by Helen Keane

SIDE1
1.Sweet Dulcinea
2.Martina
3.Second Time Around

SIDE2
1.A Child is Born
2.Bass Face


赤茶色68mmの浅溝レーベルの米国盤。

ほう、マイクが各楽器を明瞭に拾うようになりました。
元々エネルギー不足気味でしたので、このぐらいメリハリが効いた音がちょうどいい。
なるほど、こういうバランスだったんだ。

「Second Time Around」ではベースが一歩下がって、ピアノが前面に、ドラムも前に出てきました。演奏しながら声が聴こえます。エヴァンスか、フィリー・ジョーか。
演奏にノリが出てきました。でも最後はフェードアウト。

エディ・ゴメスとレイ・ブラウンでは感覚が違います。ゴメスは「自分の歌」を歌う。独特のゴメス節。それに比べてレイ・ブラウンは音を細かく刻んでも安定感がある。トリッキーな音は出しません。これが風格?
フィリー・ジョーはエヴァンスお気に入りのドラマー。なるほど、表情がある、シンバルの響きにも躍動感がある。不思議ですね、アップテンポの曲でグイグイ推進力を与えていきます。

どうもこのギターとテナーは好きになれませんが、作品自体は日本盤で感じたほど悪くはありませんでした。エヴァンスらしい音の響き、テンポの取り方、リズム隊との絡み方、聴きどころが随所にありました。

微妙な差だけど、アナログ盤はだから面白い。

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