1943~1964 Dig It

DIG IT 初期のコンピレーション盤

投稿日:2018年2月25日 更新日:

Dig It! (180g) [12 inch Analog]
LP:FJL-104(FONTANA)[UK]
好み ★★★★★

BILL EVANS,piano
SCOTT LaFARO,bass
TEDDY KOTICK,bass
SAM JONES,bass
PAUL MOTIAN,drums
PHILLY JOE JONES,drums

Produced by ORRIN KEEPNEWS

ここまでに発売された、
『New Jazz Conceptions(1956年)』『Everybody Digs(1958年)』を中心に
『Portrait In Jazz(1959年)』の2曲を加えたコンピレーション盤。

SIDE1
1.I love you【N】
2.Easy living【N】
3.Displacement【N】
4.Waltz for Debbie【N】
5.Autumn leaves【P】

SIDE2
1.Some day my prince will come【P】
2.Tenderly【E】
3.What is there to say?【E】
4.Oleo【E】

【N】New Jazz Conceptions
【E】Everybody Digs
【P】Portrait In Jazz

Discogによると1964年発売。
フォンタナ原盤の英国盤です。

A面は『New Jazz Conceptions』 B面は『Everybody Digs』中心。
ただ、『Portrait In Jazz』から2曲追加しているのがミソ。
ラファロの演奏が聴ける。

モノラルでした。
なので「枯葉」もモノラル・バージョン。

音はいいです!
ベースが弾ける!
シンバルが響く!
ピアノのアタックが強い!

A面の『New Jazz Conceptions』は少々ピアノがとっ散らかっているけどオーソドックスな演奏。
っで最後が「枯葉」。
この曲を初めて聴いた人はびっくりしただろうなあ。
ラファロのベースラインは落ち着きがなく、ちゃんとラインを踏んでいないじゃん。
モチアンもドラミングも自己主張が強いし。
エヴァンスさんはバランスを取るよう気配りしています。

B面は『Portrait In Jazz』「いつか王子様が」からスタート。
ここでのエヴァンスさん、高揚感が凄い!目いっぱい弾きまくったあと、ラファロにソロを取らせてモチアンの合図でテーマに戻る、
いやはや、スリリングで素晴らしい演奏。
続けて『Everybody Digs』とってもフツーに聴こえる。でも『New Jazz Conceptions』よりは成熟度を感じます。

こうして初期の作品を続けて聴くと、エヴァンスの個性が徐々に強くなっていくのが判ります。

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