1943~1964 Explorations

Explorations 日本盤ペラジャケで聴く

投稿日:2018年2月26日 更新日:

エクスプロレイションズ(紙ジャケット仕様)
LP:SR-7094(RIVERSIDE)[JPN]
好み ★★★★★

Recorded at NYC;2.2.1961

BILL EVANS,piano
SCOTT LaFARO,base
PAUL MOTIAN,drums

Produced by ORRIN KEEPNEWS
Engineer,BILL STODDARD
Msatering,JACK MATTHEWS

SIDE1
1.Israel
2.Haunted Heart
3.Beautiful Heart
4.Elsa

SIDE2
1.Nardis
2.How Deep Is The Ocean?
3.I Wish I Knew
4.Sweet and Lovely

日本ビクターから発売されたペラジャケ。
1964年発売の日本初登場「Explorations」。日本語タイトルは「探求」。いいですねえ、判っていらっしゃる。

Made and sold by FONTANA RECORDS under rights from INTERDISC S.A.
フォンタナ原盤でした。なので、レーベルは青紫で銀刷り。

『Israel』なんてクールなんでしょう。(マイルス・デイビス「クールの誕生」収録曲だから)
『Haunted Heart』ミュージカル曲。こうした親しみのあるバラードはエヴァンス得意。
『Beautiful Heart』マイナー調。エヴァンスはフレーズをブチブチちょん切る。
『Elsa』アール・ジンダースの曲。実はこれ、大好きなんです。映画を見ているみたい。音楽からイメージが広がる。
『Nardis』エヴァンス生涯の愛奏曲。とっても特徴的なフレーズで耳にこびりついて離れない。
『How Deep Is The Ocean?』ピアノのタッチが硬い。
『I Wish I Knew』ここでもエヴァンスの音が伸びる。陰影がはっきりしています。
『Sweet and Lovely』これは実験。どこまで自分たちの色を付けられるのか。聴く側は最初は違和感があってもやがて快感に変わる。

「Explorations」はエヴァンス・ラファロ・モチアンの名盤4部作のひとつですが、「Portrait」と「Village Vanguard」に挟まれて全体に地味な印象。
ラファロのベースが借り物だったなんていう逸話もありますが、「Elsa」や「Nardis」といった名曲が収録されているし、もっともっと評価してほしい作品です。

ところで、このレコードのRUN-OFFの刻印は 「RLP-129351」

RLP=Riverside Long-Play
12=12inch
9=STEREO
351=NUMBER
オリジナル盤と同じです。

でも聴き通して思うのですが、少々音の伸びが足りない。
分離が良くてそれぞれの楽器をはっきり聴き取れるのですが、マイクを薄い布で包んでいるみたいで、もっと音に迫力が欲しい。
オリジナルはどうなんだろう?

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