1973~1980 You Must Believe In Spring

You Must Believe In Spring 米国盤matrixWA1はどれだけ音が良いのか

投稿日:2020年2月11日 更新日:


LP:HS-3504(WARNER BROS,)[USA]
好み ★★★★★★★★★★
Recorded at Capitol Studios,Hollywood,CA,Aug.23,24,25,1977

BILL EVANS,piano
EDDIE GOMEZ,bass
ELIOT ZIGMUND,drums
Produced by Helen Keane and Tommy Lipuma
Recording and Remix Engineer,Al Schmitt
Additional Remix Engineer,Frank Laico
The Mastering Lab by Doug Sax

SIDE1
1.B Minor Waltz (For Ellaine)
2.You Must Believe in Spring
3.Gary's Theme
4.We Will Meet Again (For Harry)

SIDE2
1.The Peacocks
2.Sometime Ago
3.Theme From M-A-S-H(aka Suicide Is Painless)


米国盤です。
レーベルデザインのリムに表示あり。横罫あり。

RUN-OFFの刻印
Side1 HS-1-3504-WA1 WM 38354-A TML-S MO#2 #1
Side2 HS-2-3504-WA1 WM 38354-B TML-S MO#2 #1

今回はWA1/WA1です。マト1です。
WM:Wakefield Mfg.Inc ウェイクフィールドでメッキ加工
TML-S:The Mastering Lab-Slave ザ・マスタリング・ラボで製作されたマスタのコピー
MO:Monarch Record Mfg. Co. モナーク工場でプレス

前回まで聴いた米国盤の特徴
WA8/WA6 バランスの取れた柔らかい音
E1/E2 少々硬い、きっちりした音
WA7/WA6 Late 若干金属音が乗る
大袈裟に書いていますが、ホントに微々たる違いです。優劣などなく好みの違いでしかありません。
WA1/WA1 マト1はどんな音?
TML-Mではないのが若干引っ掛かりますが最初期の西部プレス盤と思われます。

バランスの良さはWA8/WA6と同じ。低音が出しゃばらずピアノが自然に響く。
でも、
あれえ?
なーんか迫力がない。もっと粒立ちの良さが欲しい。だってマト1でしょ?

っとじーっとレコード盤を見ていて気になる点が。


今回のWA1


前回のWA8

RUN-OFF(無音の部分)の間隔がWA1のほうが広いと思いませんか。
定規で測ってみました。
WA1のレコード・レーベル:直径100mm
WA8のレコード・レーベル:直径100mm
同じでした。
WA1のRUN-OFFの間隔:28mm
WA8のRUN-OFFの間隔:20mm
WA1のほうが8mmも長い。ということはレコードの溝がWA1のほうが立て込んでいるということです。これは音質に影響する!
うーん。マトリックスナンバーだけで音の善し悪しを判断してはいけません。

ということで気を取り直して最初から聴き直し!
やっぱり感動します!
Warner移籍後初録音を「売れる作品」にするためにHelen KeaneはTommy LipumaとAl Schmittの強力コンビを招聘、マスタリングを超売れっ子のDoug Saxに依頼。
晩年、伴侶や兄の死(自殺)という悲劇に見舞われ、自らも長年の不摂生により命を縮めてしまったにもかかわらず、楽曲に懸ける生命力に焦点を当て、刹那的なストーリーを添えて作品を練り上げた。
徹底的に計算された、作為に満ちた作品です。
でもエヴァンス者はまんまとこの作戦に引っかかって、何万回とこの作品を聴きまくっちゃったわけです。
奇跡のライブ演奏を完璧に切り取った『Waltz For Debby』とは決定的に異なるけれど、心に刺さるという意味では同じ。名盤!

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