1943~1964 The Solo Sessions,VOL.1

The Solo Sessions,VOL.1 アナログ米国盤でソロ・ピアノを味わい尽くす

投稿日:2020年10月1日 更新日:


LP:M-9170(MILESTONE)[USA]
好み ★★★★★★★

Recorded at New York City,January 10.1963
BILL EVANS,piano

Produced by ORRIN KEEPNEWS
Mastering Engineer,GEORGE HORN

Side1
1.What Kind of Fool Am I?(take1)
2.Medley:
My Favorite Things
Easy To Love
Baubles Bangles and Beads
3.When I Fall in Love

Side2
1.Medley:
"Spartacus"Love Theme
Nardis
2.Everything Happens to Me
3.April in Paris

MILESTONEから発売されたアナログ米国オリジナル盤。CDと同じ1989年発売。


RUN-OFF
Side1 M-9170 A1 G1 (T)
Side2 M-9170 B1 G1 (T)

やっぱりアナログの音です。ダイナミックレンジは狭く迫力ある音ではありませんが、暖かみのある優しい音色。いいですねぇ。
VOL,1は演奏の粒がそろっている。ピアノ・ソロに適したスタンダードを並べてはいるけど、実はあまり「作品」としての完成度を求めていない演奏。だからエヴァンスの”地”が見えてとても楽しい。エヴァンスの情念が演奏に載る。カッコつけた演奏なんて面白くない。

すでにA面でおなか一杯なのに、B面にハマる。針を落とすと「Medley:"Spartacus"Love Theme~Nardis」!
アルバム制作を念頭に曲間を空けるよう指示があったにもかかわらず、メドレーになってしまった。1989年の技術があればテープ編集できたにもかかわらず、そのままアナログ盤に落とし込んだ制作側の意図。素晴らしいです!これは盟友Orrin Keepnewsが制作した正式な追悼盤。

Vol,2との違いはここ。
Vol,2はどうしても余り物を並べただけに見えてしまう。結局アナログ盤はVol,1のみ。『Vol,2』MILESTONEアナログ盤は見たことありません。

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