1965~1972 The Bill Evans Album

The Bill Evans Album 日本初登場盤を聴く

投稿日:2019年1月18日 更新日:

THE BILL EVANS ALBUM
LP:SOPC-57130 (COLUMBIA)[JPN]
好み ★★★★★★★★

Recorded at N.Y.C.;5.11 12 17 19 20.1971

BILL EVANS,piano el-piano
EDDIE GOMEZ,bass
MARTY MORRELL,drums

Produced by Helen Keane
Rerecording and Re-Mix Engineer,Pete Weiss
Mastering Engineer,Elton Schelin

SIDE1
1.Funkallero
2.The Two Lonely People
3.Sugar Plum
4.Waltz For Debby

SIDE2
1.T.T.T.(Twelve Tone Tune)
2.Re:Person I Knew
3.Comrade Conrad

エヴァンス、コロムビア移籍第一弾です。
1971年のコロムビアといえば、
・Miles Davis : Jack Johnson ,Live-Evil
・Weather Report : Weather Report
・The Mahavishnu Orchestra* With John McLaughlin ‎: The Inner Mounting Flame
エレクトリック・マイルスです。クロスオーバー/フュージョンです。
ジャズの世界も「電化」が進み、コロムビアには大物ミュージシャンが集まっていました。

っで、エヴァンス念願のコロムビア移籍!
エレクトリック・エヴァンス、大丈夫なのか。
エレクトリック・ゴメスは「電化は嫌い」って言ってるぞ・・・

最初に日本アナログ盤から。
1971年 SOPC-57130 CBSソニー
1974年 SOPM-141 CBSソニー
1979年 20AP-1491 CBSソニー

それでは1971年「SOPC-57130」日本初登場盤です。
相当気合が入っています。全曲、エヴァンス・オリジナル。

「Funkallero」いきなりエレクトリック・エヴァンスです。ゴメスはアコースティック。エヴァンス中央、ゴメス中央、モレルやや右。
エヴァンスのエレクトリックは楽器が電化になっただけで、演奏は伝統的ジャズ。途中からピアノに変わって普段のエヴァンス・トリオに。
「MontreuxⅡ」でも感じた緊張感・臨場感が凄い。高揚感が素晴らしい。エヴァンスには”ラウンジ・ピアノ”的なふやけた演奏はありません。

「The Two Lonely People」初出。ピアノ・ソロから始まるワルツ。この影のある曲調がエヴァンス流。

「Sugar Plum」これも初出。この曲はエヴァンスお気に入りで以後もよく演奏しています。ピアノ・トリオからエレクトリック・エヴァンスに変わりますが、曲調が変わることはありません。エヴァンスは”電化”しても感覚がブレない。
かえってアコースティック・ピアノのほうがダイナミック。

「Waltz For Debby」名曲。導入部はミディアム・テンポでピアノ・ソロ。続いて右手「電化」左手「アコースティック」。みんなが知っている曲だけにこいつは評価が分かれるだろうなあ。

「T.T.T.(Twelve Tone Tune)」正規盤では初出。メロディが複雑。エレクトリック・エヴァンスとアコースティック・エヴァンスではアコースティック・エヴァンスのほうがダイナミック。

「Re:Person I Knew」ここまで聴き進んでくると、満足感でいっぱい。エヴァンス渾身のアルバムです。
っで、「リ・パーソン・アイ・ニュー」リバーサイド『ムーンビームス』収録曲です。こいつは泣ける。エヴァンス者なら泣ける。

「Comrade Conrad」なんとエヴァンス作曲の歯磨き粉のコマーシャル・ソング。嘘みたいなホントの話。クレストの歯磨き粉です。
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中期エヴァンス作品のなかでも、傑作のひとつ!
エヴァンスらしさ満載!
楽しい!

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