1973~1980 Montreux Ⅲ

Montreux Ⅲ 再びゴメスと「作品」を作りたかったエヴァンスの「モントルー」を日本盤で聴く

投稿日:2019年3月6日 更新日:


LP:SMJ-6158(FANTASY)[JPN]
好み ★★★★★★★

Recorded live at the Montreux Festival,Montreux,Switzerland;7.20.1975

Bill Evans,piano
Eddie Gomez,Bass
Rerecording engineer:John Timberly
Remix Engineer,Don Cody
Mastering,David Turner
Produced by Helen Keane

SIDE1
1.Elsa
2.Milano
3.Venutian Rhythm Dance
4.Django

SIDE2
1.Minha(All Mine)
2.Driftin'
3.I Love Youl
4.The Summer Knows

1日本盤は2種類ありました。
1977年 SMJ-6158 ビクター音楽産業
1982年 VIJ-4015 ビクター音楽産業


1977年日本盤SMJ-6158です。

1974年8月にエヴァンス・ゴメス・モレルのトリオはカナダをツアー。
モレルはカナダ人の女性を結婚し、最終的にはグループを抜けてトロントに落ち着くことになったのでした。
モレルを失ったエヴァンスとゴメスは1974年11月デュオ作『Intuition』を製作、1975年3月発売。
ヘレン・キーンはこのデュオ作のためにヨーロッパ・ツアーを企画。その一つとしてモントルー・ジャズ・フェスティバルに参加。

1975年モントルー・ジャズ・フェスティバル
1975年7月3日(木)から20日(日)まで、休みは9日、10日、14日の3日間のみというロングラン。エヴァンス・ゴメスは最終日20日(日)に出演。

「Elsa」Earl Zindarsの書いた名曲。エヴァンスにピッタリ。でもここでは速度を上げて軽快に演奏。ゴメスは弓で弾く。ゴメスの長ーいソロからエヴァンスがテーマに戻る瞬間、盛大な拍手。気持ち、判ります。
ピアノの音が軽いなあ。ライブだから贅沢は言えないけど、もう少し重みが欲しいです。
「Milano」John Lewisの曲。初めて登場。エヴァンス得意のしっとり系。
「Venutian Rhythm Dance」Clive Stevens作曲。「T.T.T.」みたいなワルツの曲調。電子ピアノも弾く。
「Django」John Lewisの有名曲。なんか映画音楽みたい。エヴァンスはこうした俗っぽい曲も好き。ゴメスのソロに電子ピアノでバッキング。
「Minha(All Mine)」ブラジル人Francis Himeの曲で、エヴァンス晩年の愛奏曲。哀愁漂うしっとり系。『The Paris Concert Edition One』も快演ですが、こちらも優秀。
「Driftin'」Dan Haerly作曲。珍しく電子ピアノでテーマを弾く。右手が電子ピアノ、左手はアコースティック・ピアノ。
「I Love Youl」Cole Porter作曲のスタンダード。ピアノとベースのコール・アンド・レスポンスのあと、ベースソロに電子ピアノが被る。
「The Summer Knows」Michel Legrand作曲。哀愁漂うミディアムテンポ。ルグランとエヴァンスも相性が良かったです。

『Intuition』とおなじデュオ作ですが重複する曲がひとつもない。更にエヴァンス自作の曲もない。
エヴァンスにとって『Intuition』プロモーション・ツアーの位置づけではなかったと思われます。
ゴメスとの「作品」を作りたかった。

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