1973~1980 Since We Met

Since We Met お馴染みヴァンガードでの演奏を日本盤で楽しむ

投稿日:2019年2月8日 更新日:

シンス・ウィ・メット
LP:SMJ-6133 (FANTSY)[JPN]
好み ★★★★★★★★

Recorded at the Village Vanguard,New.York.City,;1.11 and 12.1974

Bill Evans,piano
Eddie Gomez,bass
Marty Morell,drums
Rerecording andremix engineer:Michael De Lugg
Masterd by David Turner
Produced by Helen Keane and Orrin Keepnews

SIDE1
1.Since We Met
2.Midnight Mood
3.See-Saw

SIDE2
1.Sareen Jurer
2.Time Remembered
3.Turn Out The Stars
4.But Beautiful

エヴァンスは1973年にコロムビアからファンタジーに移ったのでした。
当時を振り返ってみよう。

1973年
1月5日 来日、7日より11公演
1月20日 東京・芝郵便貯金会館で最終公演
帰国後、Fantasy Recordsと契約
エレイン(Ellaine)自殺
8月5日 ネネット(Nenette)と結婚
1974年
1月11-12日 Village Vanguardで「Since We Met」収録
1973年来日以降、公私にわたって激動の1年でした。

ということで、ファンタジー専属スタッフによる最初の作品『Since We Met』
日本盤は2種類ありました。
1976年 SMJ-6133 ビクター音楽産業
1982年 VIJ-4014 ビクター音楽産業

今日は初登場盤SMJ-6133です。

「Since We Met」ヴァンガードでのライブ収録。気分が盛り上がります。
おお、音がいい。ピアノの右手が中央やや右、左手がやや左。
ベースが中央。シンバルが中央奥で響く。ピアノの余韻が残る。ベースが生々しい。
良い!良いです!
「Midnight Mood」何ともイマジネイション豊か。ベースがさりげなくテーマをなぞる。
「See-Saw」テンポがゆったりと流れる。暖かさが染み渡ったところでアップテンポに。ライブにありがちな雑さは微塵もない。最後はテンポを戻して余韻に浸る。

A面だけでもお腹いっぱいですがB面に行ってみよう。
「Sareen Jurer」エヴァンスお気に入りのアール・ジンダース(Earl Zinders)の曲。メロディに品があって、哀愁があって、エヴァンスとの相性ピッタリ。好きです。
「Time Remembered」エヴァンスの”リリシズム”って硬いんです。タッチが硬くて力強い。そこに演奏に対する意思を感じます。
「Turn Out The Stars」エヴァンス作曲の生涯の愛奏曲。ここではあえてモレルがきっちりリズムを刻む。想像性のない凡庸な演奏にならないのは、エヴァンスとゴメスが自由に羽を広げたアドリブで語りかけるから。
「But Beautiful」これも何度も演奏してきた曲。エヴァンスが気持ちよさそうに唄う。ゴメス、モレルはここでは裏方に徹する。ライブの終演にふさわしい演奏。最後がこれだと満ち足りた気分。

ヴァンガードのエヴァンスは特別。
プロデュースの勝利か。
Orrin Keepnewsの復帰が嬉しい!

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