1973~1980 Together Again

Together Again 再発日本盤で「You Must Believe In Spring」を堪能する

投稿日:2019年5月3日 更新日:


LP:ULS-1679-VE(IMPROV)[JPN]
好み ★★★★★★★
Recorded at Columbia Studios,San Francisci,California;September 27-30.1976

Tony Bennett,vocal
Bill Evans,piano
Rerecording engineer:Don Cody
Produced by Helen Keane

SIDE1
1.The Bad and The Beautiful
2.Lucky To Be Me
3.Make Someone Happy
4.You're Nearer
5.A Child Is Born

SIDE2
1.The Two Lonely People
2.You Don't Know What Love Is
3.Maybe September
4.Lonely Girl
5.You Must Believe In Spring

1981年の再発盤。でも、1979年盤と殆ど差がない。エコーも適度で音楽に吸い込まれていく。
レコーディングはサンフランシスコのコロムビア・スタジオ。
ピアノは、ファンタジーの乾いた音に比べてこちらのほうが段違いに深みがあって、よい。

『You Must Believe In Spring』
ベネットがエヴァンスに紹介した曲。
ここではまだ深みが足りませんが、エヴァンスのお気に入りとなりどんどん自分のなかに取り込んで、遂に1977年に名演を残す。

元々はミュージカル映画『ロシュフォールの恋人たち』の挿入歌でした。

『ロシュフォールの恋人たち(Les Demoiselles de Rochefort)』
DVD:SHD-28921(HERALD)[JPN]
好み ★★★★★★★

1967年公開
監督・脚本・作詞:ジャック・ドゥミ(Jacques Demy)
音楽・指揮:ミッシェル・ルグラン(Michel Legrand)
キャスト:
カトリーヌ・ドヌーヴ
フランソワーズ・ドルレアック
ジーン・ケリー
ジョージ・チャキリス
ダニエル・ダリュー
すれ違いのロマンティック・コメディ、ファッションもカラフルで楽しい。最後のハッピーエンドが素敵です。
カトリーヌ・ドヌーヴとフランソワーズ・ドルレアックは実の姉妹で、本作の役柄も双子の姉妹。ドルレアックはこの作品の後、25歳の若さで交通事故で死去。

「You Must Believe In Spring」の原題は「マクサンスの歌(Chanson de Maxence)」
ロシュフォール港に留まっている絵描きの水兵マクサンスが、夢に描く美しい恋人にいつかは会えると歌います。
エヴァンスは重くねっちょりと演奏しますが、原曲はもっとロマンチックでさわやかでした。

EP(7inch):SFL-3185(PHILIPS)[JPN]
好み ★★★★★★★

Side1
1.Arrivee des camionneurs(トラック隊の到着)
2.Chanson de maxence(マクサンスの歌)
Side2
1.Chanson des Jumelles(双児姉妹の歌)
2.Concerto(コンチェルト)

オーケストラで聴くサントラ盤は迫力があって楽しめる。
実は俳優が歌っているのではなくプロの歌手が歌っていました。

「マクサンスの歌」
役名:マクサンス(Maxence)
俳優:ジャック・ぺラン(Jacques Perrin)
歌手:ジャック・ルヴォー(Jacques Revaux)

エヴァンスはマイルス・デイビスと一緒に1958年『ルグラン・ジャズ(Legrand Jazz)』に参加。
ルグランとの相性はいい。晩年のライブでよく演奏された「What Are You Doing The Rest Of Your Life」もルグランの曲。1980年死の直前もルグランに作曲を依頼。
実は、ここ最近ミッシェル・ルグランにハマっています。
ピアニストとしての腕前はそこそこですが、作曲家・アレンジャーとしては超一流。
作品テキストはこれ。

適度な湿り気が好み。図書館で作品群を借りて聴きまくっています。

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