1965~1972 What's News

What’s New 最初の日本製アナログ盤

投稿日:2018年8月19日 更新日:

ホワッツ・ニュー
LP:MV-2095(VERVE)[JPN]
好み ★★★★★★★

Recorded at Webster Hall,N.Y.C. ;January 30,February 3,4,5 and March 11.1969

BILL EVANS,piano
EDDIE GOMEZ,bass
MARTY MORELL,drums

Produced by Helen Keane
Recording Engineer,Ray Hall
Director of Engineering,Val Valentin

SIDE1
1.Straight No Chaser
2.Lover Man
3.What's New
4.Autumn Leaves

SIDE2
1.Time Out For Chris
2.Spartacus Love Theme
3.So What

1969年 V6-8777 日本グラモフォン
1975年 MV-2095 ポリドール
1981年 23MJ-3037 ポリドール
1985年 20MJ-0006 ポリドール

今日は1975年発売のポリドール盤。
1969年V6-8777盤は米国直輸入盤。よって日本で最初にプレスされた盤は1975年MV-2095なのでした。

解説はエヴァンス自身(Liner Notes和訳)。
ベース左、ドラムやや右、ピアノ中央、フルート中央手前。

「Straight No Chaser」ジェレミー・スタイグのフルートの迫力が凄い。尺八みたいなブローと唸り声。エヴァンス・トリオはこのような客人が加わると演奏がエネルギッシュになる。
「Lover Man」一転、超スローな「ラヴァー・マン」。フルートが鬼気迫る。実はエヴァンスも同類。
「What's New」ヴォーカリストのようなフルートの演奏にトリオが伴奏をつける。
「Autumn Leaves」出だしはいつものエヴァンス。『ポートレイト』と同じアレンジ。そこにフルートがメロディを付ける。続いてベースがテーマを弾き継ぐ。何とも過激な「枯葉」。
「Time Out For Chris」エヴァンス作曲、ブルース・コード。こいつはちょいと凡庸。
「Spartacus Love Theme」『自己との対話』でも演奏していた映画音楽。こっちのほうがいいや。軽快に”飛ぶ”。
「So What」先発はエヴァンス、主役を張る。スタイグに交代。唸り声がスッゲー。燃え上がります。ゴメスが意外に冷静にソロを取る。

前作がピアノ・ソロ、今回はトリオ・プラス・ワン。単純なピアノ・トリオの作品では面白みがない。っでトリオ・プラス・ワン。
ただ、この作品で聴くことのできるエネルギーは。確実にジャズを更なる高みに引き上げる。
ジャズもここまでたどり着いた。

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