LP:SOPM-141 (COLUMBIA)[JPN]
好み ★★★★★★★★
Recorded at N.Y.C.;5.11 12 17 19 20.1971
BILL EVANS,piano el-piano
EDDIE GOMEZ,bass
MARTY MORRELL,drums
Produced by Helen Keane
Rerecording and Re-Mix Engineer,Pete Weiss
Mastering Engineer,Elton Schelin
SIDE1
1.Funkallero
2.The Two Lonely People
3.Sugar Plum
4.Waltz For Debby
SIDE2
1.T.T.T.(Twelve Tone Tune)
2.Re:Person I Knew
3.Comrade Conrad
1974年発売と想定される「ベスト・ジャズ・コレクション」シリーズのなかの1枚。
実はこの盤、発売年月があやふやなんです。スイングジャーナルに載っていませんでした。
「ベスト・ジャズ・コレクション」の他の作品の販売年月から推測すると1974年ではと思われます。
ジャケット裏に会社名。
1971年初発盤 「CBS・ソニーレコード株式会社」
今回盤 「CBS/SONY INC.」
ネット検索すると、
1968年 CBS・ソニーレコード株式会社設立
1973年 株式会社CBS・ソニー(CBS/Sony Inc.)に商号変更
ということで、今回盤は1974年発売で間違いないようです。
1971年初発盤「SOPC-57130」と1974年今回盤「SOPM-141」の比較。
最初に1971盤
レーベル直径67mmに溝。
RUN-OFFの刻印
Side1 PC57130A1 1B1
Side2 PC57130B1 1A1
続いて1974年今回盤
同じくレーベル直径67mmに溝。
RUN-OFFの刻印
Side1 SOPM-141A1 1B2
Side2 SOPM-141B1 1A2
刻印が異なっており、新たにマザーを切り直しているように見えますが、少々気になります。
スタンパーのナンバーは1971年盤1B1/1A1、1974年盤1B2/1A2と関係性が深い。
型番の刻印(PC57130 SOPM-141)の位置を12時とすると、スタンパー・ナンバーの刻印の位置は両方とも6時。
これ、同じラッカーを使った兄弟盤じゃないかな。
じゃあ、音も似ている?
似ています。
フェンダーローズの音色は少々霞がかかり、そのぶんピアノがダイナミックに響く。
いいですねえ、ピアノに切り替わると抑鬱感から一気に開放される。
音色の違いが楽しめる。
演奏も、力強さが加わったニュー・エヴァンスと、従来のリリカルな王道エヴァンスが同居。
作品としてのまとまりの良さが光ります。
これは名盤。