EP:REP-3225(RIVERSIDE)[HOLLAND]
好み ★★★★★
ちょいと変化球ですが、
「CANNONBALL ADDERLEY/Waltz for Debby」45回転7インチ・シングル、オランダ盤。
モノラルでした。
アルバム「Know What I Mean?」からのカット。
Recorded in NYC ;3.13.1961
CANNONBALL ADDERLEY,alto sax
BILL EVANS,piano
PERCY HEATH,bass
CONNY KAY,drums
SIDE1
WALTZ FOR DEBBY
SIDE2
WHO CARES?
ピアノソロから始まる導入部はエヴァンス臭さ全開なのですが、キャノンボール・アダレイが入った途端、違和感を感じちゃいます。深みがない。
パーシー・ヒース、コニー・ケイの演奏も実に形式的で、この曲が持つ繊細さが足りません。
全体通して悪くない演奏なのですが、エヴァンスどっぷりの身からすると「違うな」って思いを持ちながら聴くことになります。
こいつはモノラルなのですが、ステレオ・シングルもありました。
SE-2077 「Know What I Mean?/CANNONBALL ADDERLEY & BILL EVANS」
SIDE1
1.WALTZ FOR DEBBY
2.VENICE
SIDE2
1.WHO CARES?
こちらは33 1/3RPMのコンパクト盤。
でも、モノラルのほうがいいなあ。ステレオだとエヴァンス以外の人達も頑張っちゃっていて、余計”軽い”印象を受けてしまいます。
「Debby」の歴史を振り返る。
この曲が初めて登場したのは
アルバム『New Jazz Conceptions』1956年9月18日録音。
ここではピアノ・ソロ。滋味深い、愛情たっぷりの演奏で感動的でした。
次はこいつ
「CANNONBALL ADDERLEY/Know What I Mean?」1961年3月13日録音。
そして1961年といえば
エヴァンス、ラファロ、モチアンによるヴァンガード・ライブ!
「Waltz for Debby」1961年6月25日録音 みんなの愛聴盤!
以降もオフィシャル盤にたびたび収録されています。
「MONICA ZETTERLUND/Waltz for Debby」1964年8月29日録音 モニカのワルツ! これも素晴らしい!
「The Bill Evans Album」1971年5月・6月録音 コロムビア移籍後、電子ピアノに賛否両論。
「The Tonny Bennett Bill Evans Album」1975年6月録音 渋い!
ライブでは頻繁に演奏していて、発掘盤、海賊盤によく登場します。