1973~1980 You Must Believe In Spring

You Must Believe In Spring 米国盤でDoug SaxのMasteringを味わう

投稿日:2020年2月8日 更新日:


LP:HS-3504(WARNER BROS,)[USA]
好み ★★★★★★★★★★

Recorded at Capitol Studios,Hollywood,CA,Aug.23,24,25,1977

BILL EVANS,piano
EDDIE GOMEZ,bass
ELIOT ZIGMUND,drums
Produced by Helen Keane and Tommy Lipuma
Recording and Remix Engineer,Al Schmitt
Additional Remix Engineer,Frank Laico
The Mastering Lab by Doug Sax

SIDE1
1.B Minor Waltz (For Ellaine)
2.You Must Believe in Spring
3.Gary's Theme
4.We Will Meet Again (For Harry)

SIDE2
1.The Peacocks
2.Sometime Ago
3.Theme From M-A-S-H(aka Suicide Is Painless)

米国盤です。


RUN-OFFの刻印
Side1 HS-1-3504-WA8 WM 38354-A TML-M #7
Side2 HS-2-3504-WA6 WM 38354-B TML-S #8 MO#2 A021335

刻印から出生を紐解く。
MO#2:西海岸モナーク工場プレス盤です。
日本ではWAのMO盤をよく見かけます。東海岸より西海岸のほうが近いからかな。

TML:The Mastering Lab
マスタリング・エンジニアのダグ・サックス(Doug Sax)が主宰するチーム。


アナログ音盤 VOL4 別冊ステレオサウンド
Doug Sax:すべてのマスタリング・エンジニアのゴッド・ファーザー、2015年4月2日78歳で死去。1967年にマスタリング・スタジオをロサンジェルスに設立、70年代中盤にはヒットチャートの20%がTMLスタジオによるものだった。
主な作品として
The Rolling Stones 「Sticky Fingers」
Queen 「Sheer Heart Attack」
Pink Floyd 「The Wall」
米国盤を持っている方はチェックしてみてくださいね。


オーディオそしてレコードずるずるベッタリその物欲記 田中伊佐資 音楽の友
TMLの末尾にあるM、S、Xは?
M=Master マスターに近い
S=Slave マスターのコピー
X=Extra さらにそのコピー
今回の米国盤はSide1:TML-M、Side2:TML-SですがSide1 Side2の音質の違いは殆どありませんでした。

『You Must Believe In Spring』の米国盤について、
「ピアノの音が金属的で電子ピアノみたい」
「ベースの音が薄っぺらでエレクトリック・ベースみたい」
といったコメントを見かけますが、慣れ親しんでしまっている耳タコの耳にはほとんど気になりません。それより、各音色のバランス感が自然で聴き疲れが全くない、残響音が自然でどんどん深みにハマっていく感じがとっても心地よい。
楽しい!

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