1943~1964 Waltz For Debby

Waltz For Debby ANALOGUE PRODUCTIONSのSACDは別物なのか

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CD:CAPJ-9399(RIVERSIDE)[GERMANY]
好み ★★★★★★★★★★

Recorded Live at The Village Vanguard;New York;6.25.1961

BILL EVANS,piano
SCOTT LaFARO,bass
PAUL MOTIAN,drums

Produced by ORRIN KEEPNEWS
Recording Engineer,DAVE JONES

1.My Foolish Heart
2.Waltz For Debby
3.Detour Ahead
4.My Romance
5.Some Other Time
6.Milestones
7.Waltz For Debby(take1)
8.Detour Ahead(take1)
9.My Romance(take2)
10.Porgy(I Loves you,Porgy)

テキスト『ジャズの秘境』ベストCDを探る(その2) 
2002年にANALOGUE PRODUCTIONS社から発売されたSACD。リマスターはこれもDoug Sax(The Mastering Lab)。
『ジャズの秘境』で、1992年CAPJ-009と2002年CAPJ-9399は「同じ会社から同じエンジニアがマスタリングしているが、両者は使用したテープも違うし音もまったくの別物」とのこと。
4曲おまけがついていますが、アナログ盤『Memories of Bill Evans』『More From The Vanduard』でお馴染みの曲。ここでは無視します。6曲目が終わったらブチっと終了ボタン。

「My Foolish Heart」はタッターンで始まります。よかった。
エヴァンスやや右、ラファロ左、モチアン左。
1992年CAPJ-009に比べて音が微妙にまろやか。ピアノの立ち上がりも角が取れて、ベースの弦の弾け具合も若干ソフトに。ラファロに落ち着きが出てきました。CAPJ-009より5メートルくらい後ろの席で聴いているみたい。別にいいじゃないですか。ビールを飲みながらリラックスしてステージを見つめている感じ。過度な緊張感はありません。

ただ、2002年CAPJ-9399は
音揺れあり。「My Romance」のピアノ・ソロは悲しくなる。
お客の声やグラスの音をよく拾います。その分、ライブで同席しているみたい、リアル。
ベースが落ち着いた分、ドラムが前に出て若干騒々しい。
ベース・ソロの時はベースの音量を微妙に上げている。この辺のさじ加減もリマスタ・エンジニア(Doug Sax)の力量。

2002年時点で考えうる限りの調整して、1961年当時のライブハウスの雰囲気を再現した作品。
1992年CAPJ-009と2002年CAPJ-9399のどちらがよいか。これは好みの問題。

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