1973~1980 Stan Getz & Bill Evans

STAN GETZ & BILL EVANS SUNSET米国盤で聴く

投稿日:2018年12月3日 更新日:

スタン・ゲッツ&ビル・エヴァンス +5
LP:V6-8833(VERVE)[USA]
好み ★★★★★

Recorded at New York;5,6 MAY,1964

STAN GETZ,tenor
BILL EVANS,piano
RON CARTER,base(Side1)
RICHARD DAVIS,bass(Side2)
ELVIN JONES,drums

Produced by CREED TAYLOR
Engineer,DENNIS SANDS

Side1
1.Night and Day
2.But Beautiful
3.Funkallero

Side2
1.My Heart Stood Still
2.Melinda
3.Grandfather's Waltz

ジャケット裏面のクレジット
Ⓒ1973 MGM Records,Inc./All rights reserved/Printed in U.S.A.
Manufactured by MGM Records.Inc.,7165 Sunset Boulevard,Hollywood,California.90046

収録は1964年でしたが、演奏者達が気に入らずお蔵入り。
1973年に発掘・発表されたのでした。

クレジットに「SUNSET」表示が現れるのは1972年以降。

レーベルのリムにも同じ「SUNSET」表示。
MANUFACTURED BY MGM RECORDS.INC.,7165 SUNSET BOULEVARD,HOLLYWOOD,CALIF.90046
溝は直径70mm、西海岸プレス。

この『GETZ & EVANS』は1973年発表なので、当然SUNSET盤になるわけです。

あれ?
レーベルにSTEREOの表示がありません。
なんと、MONOでした。

VERVE/MGMのレコード番号は
V6-XXXXはステレオ
V-XXXXはモノラル
としていましたが、『GETZ & EVANS』はモノラルなのにV6-8333です。

RUN-OFFの表示
Side1:V6-8833-1 DSS
Side2:V6-8833-2 RE-1 DSS

さあ、聴いてみよう。

いつものVERVEオリジナル盤に比べてSUNSET盤は重量が軽く、盤の厚さが薄いです。
盤質の違いのせいか、音のたわみがあります。

リズム隊はエルヴィン・ジョーンズとリチャード・デイヴィス。コルトレーン一派です。
エネルギッシュで派手。

管は御大スタン・ゲッツ。
エヴァンスとしては他流試合です。

エヴァンス、頑張ってゴリゴリ弾きますが、
ゲッツの落ち着いたソロに比べて無理している感じ。
やっぱりエヴァンスの音楽は演奏者を選ぶのか。

「My Heart Stood Still」あれ?テナーのソロがワンコーラス多い!
次はエヴァンスのソロなのに、ゲッツがソロを渡さない!
やっとゲッツが引き下がってピアノにバトンタッチ。
と思ったら、エヴァンス弾きません!
リズム隊がエヴァンスの出番を待ちますが、エヴァンス、弾きません!
やっとピアノのソロが始まりますが、メロメロ、ボロボロ。
いやあ、これは凄いですねええ。

B-3「Grandfather's Waltz」素敵なバラードですが、
この後にノン・クレジットでB‐4があるんです!

『ビル・エヴァンス ジャズ・ピアニストの肖像』によると
ビル・エヴァンス―ジャズ・ピアニストの肖像
最後に収録されているのは「ダーク・アイズ」!
短い演奏ですが、まさに”狂気の模様”
笑い声あり、ゲッツが叫ぶ。

この作品、お蔵入りだったのにヴァーヴが勝手に発売。
最後の「ダーク・アイズ」にゲッツが怒り、再発売するときにはこのトラックをなんとか削除させた、
とのことです。

凄いですねええ。

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