1965~1972 Alone

Alone 不滅のジャズ名盤コレクション

投稿日:2018年8月14日 更新日:

アローン+2
LP:23MJ-3041(VERVE)[JPN]
好み ★★★★★★★

Recorded at Webster Hall,N.Y.C. ;September and October.1968

BILL EVANS,piano

Produced by Helen Keane
Recording Engineer,Ray Hall
Director of Engineering,Val Valentin

SIDE1
1.Here That Rainy Day
2.A Time For Love
3.Midnight Mood
4.On a Clear Day(You Can See Forever)

SIDE2
1.Never Let Me Go

1981年発売のポリドール・不滅のジャズ名盤コレクション。
1977年MV-2105はざらついた紙質のダブル・ジャケットでしたが、こいつは一般的な厚紙シングル・ジャケットです。
Discogs見るとダブルジャケットは日本盤だけだったみたい。米国オリジナルはシングルジャケット。
岩浪洋三氏の解説。今回、書き直しています。「尚、ビル・エヴァンスは1980年9月15日この世を去った。」
そうなんです。「不滅のジャズ名盤コレクション」はエヴァンス没後のシリーズなのでした。

RUN-OFFの刻印。
〄MV-2105A/B 23MJ-3041A/B A-1-10/A-1-12 K1GFE1
1977年盤MV-2105のラッカー盤使い回しです。
「K1GFE1」何を示しているのか判りません。

ヘレン・キーン(Helen Keane)女史によるプロデュース。
この作品はエヴァンスを「売る」ために相当計算されています。
全曲ピアノ・ソロのみ、B面は1曲しか収録せず、だけど選曲は親しみやすい曲ばかり。

エンジニアも交代。
売れっ子エンジニア、ルディ・ヴァン・ゲルダー(Rudy Van Gelder)をあえて外し、レイ・ホール(Ray Hall)を起用。ピアノ・ソロではこれが正解。
ゲルダーの録音は目の前で演奏しているかのような力感があるのですが、奥行きがなく、ピアノの響き(残響音)が少ない。
いつも違和感を感じていましたが、レイ・ホールはオーソドックス。ピアノらしい音を楽しめます。

前作「モントルー」の実況録音盤で力強いトリオ演奏を披露し、グラミー賞を受賞(1969年最優秀ジャズアルバム賞)。
今回は一転、自由で人間味あふれるソロ・アルバムで、再度グラミー賞(1971年最優秀ジャズアルバム賞)。
1960年~1979年の20年間で「ピアノ・ソロ」でグラミー賞を取ったのはエヴァンスだけ。当時「ピアノ・ソロ」は売れる商品ではなかった。それだけに緻密に練り上げた作品だったのでした。
音楽業界で生計を立てているエヴァンスにとって、この連続受賞はとても重要な出来事だった。

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